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  • 執筆者の写真ぽまるスタッフ

ぽまるの思い:「子ども」について



「ぽまるのおうち」の久保田です。

これまで自分の半径数メートルの人にしかぼやいてなかった「ぽまるのおうち」に至る経緯を、もう少し大きな声でぼやいてみようと思いつつのブログです。

いつも話し始めると止まらないので少しずつ…少しずつ…


今回はまず、ぽまるのおうちが大切にしたい「子ども」という存在について。



「子ども」との出会い

「子ども」という存在に興味を持ったのは、たぶん大学生の時。「教育哲学専攻」で子どものことを学んでるわりに、あれ、私、最後に子どもとふれあったのって、自分が子どもだった時じゃない?と気づいたのがきっかけで始めた、「芸術家と子どもたち(今の勤め先)」のボランティア。一人ひとりが剥き出しで直球で圧倒的な存在感を持ってる感じが衝撃的で、一緒にいるのがただただ心地よかったのを覚えています。


想像力、発想力、柔軟性、受容性、吸収力、行動力…「生きる力」と言われているような、ありとあらゆる力が、私なんかより圧倒的に勝っているなぁと思ったり。

真面目な子も、ムードメーカーな子も、ちょっといじわるしちゃう子も、どの子もみんな、なんだか絵本に出てくる登場人物のようで、ただひたすたらに愛おしくて興味深かったです。



「子ども」の親になり…

そんなこんなで、子ども×アートの世界にどっぷりハマって早10年。気づけば自分も2児の母になっていました。


自分の子どもたちは大好きだし可愛い。そしてそれと同じくらい、その周りにいる子どもたちもたまらなく大好きだし可愛い。


家で自分の子どもたちと遊ぶのは楽しい。だけどそれ以上に、外で自分の子どもたちが他の子と遊んでいる姿を見ている時間が最高に楽しい。


仲良く遊んでると思ったら、いつの間にか喧嘩してて、泣いてると思ったら、いつの間にかまた仲良く遊んでて。なんだかもう、みんな立派な社会人だなぁと思いつつ。



「子ども」が教えてくれること

仕事をしながら子どもと暮らして思ったこと。時間感覚のすり合わせが果てしなく難しい。「○時までに出なきゃ…」「早くお風呂入らなきゃ…」「電車に乗り遅れる…」、日々の生活がいかに時間に縛られているか気づいてしまった。常に未来の予定に追われてる。

対して子どもは本当に「今」を楽しく生きられる。



家に帰ってきて、手を洗い始めると、水のパシャパシャで延々楽しめる。

「ほら、早く洗って、ご飯食べるよ!」と急かす自分の言葉がなんとも安っぽくて、水とここまで遊べる彼らの方が圧倒的に人生の楽しみ方を知ってるような感覚になる。


いつから『モモ』の時間どろぼうは私の周りにも現れたのだろうなぁと。


鳩の黒目の周りは赤いこと、蟻は一年中会えるわけではないこと、タンポポは家の中でも朝になれば花が開くこと…

全部子どもたちと暮らすようになって知ったこと。もしかしたら、自分が子どもの頃は知っていたのかもしれないけれど。

そこから広がる知的興味や好奇心は本当に計り知れない。


ぽまる(=ゆっくり・のんびり)だからこそ、楽しめる「今」がある。それはきっと、人生を幸せに生きていくための小さな種になる。そんなことを子どもたちに教えてもらいながら、子どもも大人もごちゃまぜに、ゆっくり、のんびり、あったかい場をつくっていけたら嬉しいです。


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